【キャンベラ26日AAP】 連邦政府は26日、新型コロナウイルス対策として、美容院や理髪店で客が滞在できる時間を30分以内までとした規制を導入しないと発表した。規制について業界からは「とんでもない」と批判の声が上がっていた。
大手理髪店ジャストカッツのマクファデンCEOは、時間の規制が解除となった一方、顧客一人当たり4平方メートルの間隔を確保する規制については物理的に不可能と説明した。また「散髪は今すぐ必要なサービスではない」と述べ、業界全体に営業を停止し、スタッフや顧客の安全を第一に考えるよう呼び掛けた。
マクファデン氏はまた、連邦政府から営業停止を命じられなければ、フランチャイズ店のオーナーたちにとって従業員を解雇したり、営業を停止する判断を行うことは難しいと打ち明けた。また、人命を守るための方策だと理解する一方で、政府は失業者をはじめ影響を受けている人を救済するため「今すぐ行動して欲しい」と訴えた。