【ブリスベン11日AAP】 QLD州で犬や猫の数が急増し問題になっている。その理由として、多くの州民が去勢手術を動物に行うことは「非道だ」という考えを持っていることが挙げられている。
QLD州のRSPCA(王立動物虐待防止協会)では問題解決に向け、ハーレーデービッドソンの自動二輪車2台を賞品としたキャンペーンを11日から展開。飼い犬もしくは飼い猫に去勢手術を施した人に賞品が当たるチャンスがある。キャンペーンには獣医約200人が参加し、去勢手術を低価格で提供している。
同協会の広報によると、QLD州における犬猫の増加は著しく、同州の各家庭に割り当てるとしたら、一家5人の一世帯当たり猫30匹、犬10匹になるという。
RSPCAによると、毎年同協会に運ばれてくる動物の数は4万5000匹に上る。そのほとんどが去勢手術を受けていないという。ブライ政権時にはペットへの去勢手術を義務化させる動きがあったものの立ち消えになった。同協会では現与党が再考してくれることを強く望むとした。