【キャンベラ15日AAP】 連邦政府は、7月より現況の時間外電話診察サービスを廃止し、より効率的なサービスに財源を充てると発表した。
現在、時間外電話診察は殆どの州・地域において、州および連邦政府によるヘルスダイレクト・オーストラリアが受け、看護師らが対応している。その後必要に応じて、時間外のGP(一般医)電話診察に転送される。
今回の変更によって7月1日より、ヘルスダイレクト・オーストラリアに電話をかけると地元の時間外GPを紹介されるという。リー保健相は、GPが奨励金を受け取って時間外の診療サービスを提供することになるとし、時間外医療ケアに関して財源の削減はないと話した。
時間外診察に関する独立した審査によると、既存の電話サービスは地方GPの時間外診療の緩和を目的に導入されたが、十分な成果が得られなかったとし、財源を地元の時間外診療サービスに充てるよう奨励している。
野党労働党は同サービスの廃止について、病院の救急科を圧迫する可能性を示唆し、連邦政府を非難した。キング影の保健相は、「時間外の診察を必要とする何十万人もの人にとって、選択肢はほとんどなくなる」と述べた。