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新年花火の一等地を有料化? シドニー

【シドニー17日AAP】   NSW州政府が、年末年始にシドニーで行われる恒例の花火大会を鑑賞できる一等地への入場を有料化しようと検討している件で、この土地の管理者は、「そうはさせない」としている。

対象となるのは、花火が最も近く鑑賞できるポイントのひとつとして知られる「ターパン・ウェイ」のボタニック・ガーデンからベネロング・ポイントの区間の芝生。昨年同じ場所で催された小規模イベントで入場料が徴収されたが、その料金を基準とすると、年末年始の花火での入場料は1人395ドル前後の設定になるとみられている。

州政府は、年末年始の花火大会でターパン・ウェイへの入場を有料化した際の管理を希望する企業があるかどうか募集をかけている。

フォーレー州野党党首は、「州政府による予算削減がこういった文化的なことにまで影響を及ぼしている」と述べ、金持ちだけが一等地での花火を楽しむことができるようになってしまうのが残念だと話した。

一方、ボタニック・ガーデンとセンテニアル公園の訪問客管理ディレクターであるダンスフォード氏は、今年の年末は、トイレとドリンク販売所の場所を移動させたことで鑑賞者の許容数が例年より3500人増えると述べ、今後も引き続き同地を無料で開放することを約束したいと話した。

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