【キャンベラ22日AAP】 東南アジアの海上で立ち往生する難民数千人について、アボット連邦首相は、危険な海の旅に臨むボート難民を奨励するべきでないとし、受け入れ拒否の姿勢を崩していない。
インドネシアのマルスディ外務相はオーストラリアの強硬な姿勢を厳しく非難し、この問題には国際社会の協力が必要と話した。
野党労働党のショーテン党首は、アボット首相の働きかけは有益でないと話し、地域内で何ができるか近隣諸国と話すべきだとした。
インドネシア、マレーシア、タイは今週、難民の押し付け合いをやめることで合意した。インドネシアとマレーシアは、1年以内に国際社会が難民の再定住場所を供給するならば、一時的な住居を供給するとしている。
長年にわたり使われた密航ルートがタイの取り締まりによって崩壊し、難民が乗った船が海上で置き去りにされる事態となった。インドネシア、マレーシア、タイの3カ国で、過去10日間でおよそ難民3,000人がすでに岸まで泳いだり救助されている。
およそ7,000人の難民がいまだ海上にいるとされる。オーストラリアを含む15カ国は29日、タイで問題の対処について討議する予定。