【キャンベラ3日AAP】 新型コロナウイルスのパンデミックを引き起こしたとみられる、中国の野生動物の食肉市場(Wet Market)について、連邦政府のモリソン首相は、世界規模で取締りを行うべきとの考えを示したことが分かった。
世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスは、野生動物などの生肉を取り扱うWet Marketと呼ばれる市場から拡大したとみられているが、中国ではすでに、このような市場が再開しているとの情報もあるようだ。モリソン首相は2GBのラジオ番組で「世界の医療的観点から見れば、これは世界保健機構(WHO)が対処すべき問題」と述べ、WHOに主導権を発揮するよう求めた。
さらにモリソン首相は「非常に深刻な健康被害をもたらす問題だということを、毅然とした態度で示す必要がある」と述べ、国際連合(UN)を通じ、中国政府に食肉市場を禁止するよう、強く働きかける意向を示している。