【シドニー30日AAP】 2008年に米軍が誤って、致死作用のある生きた炭疽菌をオーストラリアに送ったと発表し、連邦政府は一般社会への影響はないと話す。
ビショップ外相は30日、「米軍はオーストラリア国民の健康に危険はないと保証しており、米国との関係に悪影響を及ぼすことはない」と話した。
無所属のニック・ゼノフォン上院議員は、「7年前の事件を今初めて聞くとは、問題と同様に悪い隠し立てだ」と述べ、炭疽菌の発送過程の説明を求めた。
オーストラリア国防軍は、2008および2009年、不活性化された炭疽菌が国防科学技術機構(DSTO)に研究目的で提供されたと確認した。不活性状態と考えられた炭疽菌は安全手順に沿って扱われ、使用による疾病は報告されていないという。感染は炭疽菌との直接的接触によるとし、一般社会への影響もないと確信している。
DSTOは、2008年のサンプルに生きた炭疽菌が存在したか調査するため、現在保有する米軍からの炭疽菌を分析する予定。