【キャンベラ3日AAP】 感染症研究の専門家が、低価格のガソリン燃料を製造する原材料のエタノールについて、国内で需要が急増している手指消毒剤の生産に回すべきとの考えを示している。国内で消毒剤を買い求める人が急増し、品薄の状態が続いているため。
オーストラリア国立大学で感染症研究を行うコリニョン教授は、新型コロナウイルスの問題はすぐに解決するものではないとした上で、向こう2年間は国内でガソリン燃料に加えられるエタノールを消毒液生産のために使うべきと訴えている。
連邦保健省は先に、国内企業が消毒液を生産出来るようにするため規制を緩和。国民に対し、自分で消毒液を作らないよう呼び掛けている。また、手洗いの場合は普通の石鹸で20秒間洗うことで、ウイルスを洗い落とせるとしている。