【ブリスベン10日AAP】 グレン・スティーブンス豪準備銀行総裁は10日、ビジネス関係者らとの昼食会に出席し、昨今のシドニーにおける住宅価格の高騰について“狂気の沙汰”だと述べ、懸念を示した。
世界最大級の金融グループHSBCによると、シドニーとメルボルンを中心とした国内の住宅価格は、過去3年間で24パーセント上昇。シドニーだけでは39パーセント、メルボルンでは22パーセントの上昇で、国内の他の都市では10パーセントだった。
スティーブンス総裁はこれをうけ、住宅の価格高騰は記録的な低金利だけが理由ではないと述べるとともに、準備銀行として融資基準を安定させることに力を注ぎたいと語った。また、シドニーだけではなく国全体の市場の動向に配慮しながら、政策金利の調整を行っていくと述べた。