【アデレード11日AAP】 オーストラリア人のイアン・フレーザー教授と元同僚の免疫学者で故人のジアン・ジョウ氏が11日、子宮頸がんのワクチン開発の功績が認められ、国際的にも栄誉のある欧州発明大賞を受賞した。
フレーザー教授とジョウ氏の夫人は11日、パリで行われた授賞式に出席。スコットランド生まれのフレーザー教授は、「オーストラリアで生まれた発明が国際的に認められてとても嬉しい」と受賞を喜んだ。
両氏が開発した“Gardasil”と呼ばれるワクチンは、オンラインによる4万7000票のうちの3分の2を獲得した。欧州特許局のブノア・バティステリ局長は、「両氏の発明が無数の命を救ったと同時に、今後も多くの女性の命を救うだろう」と述べた。
“Gardasil”は現在、121か国で使用され、1億2500万回以上の接種回数を記録している。フレーザー教授は、「豪国内における研究や研究者に対する政府からの投資がもたらす経済効果や、国民にもたらされる利点をこの賞が実証してくれた」と語った。