【キャンベラ14日AAP】 連邦政府が亡命希望者を乗せた船の船員らに金銭をわたし出港国のインドネシアに帰国させた疑惑が浮上している。連邦政府はこれまでのところノーコメントとしている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がBBCに話した内容によると、亡命船に乗っていた65人は、オーストラリアの税関船に移動させられ、そこで4日間過ごした後、ボート2隻に分かれてインドネシアに送還させられた。
UNHCRの職員によると、これらの船がインドネシア海軍に救助されたのが5月31日。その際に船に乗っていた65人はUNHCRとのインタビューで、オーストラリアの政府職員が亡命船業者に金銭を支払っていたと話したという。
これに関してインドネシア政府が13日、在インドネシア・オーストラリア大使に対して説明を求めた。また、野党のショーテン党首も「亡命あっせん業者に国民の血税が使われたのかどうか、我々は知る権利がある」と強く訴えている。
連邦政府のダットン移民相は14日、この問題について、「亡命船対策について連邦政府は全くコメントしていない」と話した。同相は先週初め、亡命船に対する金銭授与を否定した。