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テレビ放送後、6万人が薬摂取を中止?

【アデレード15日AAP】   ABC局が放送した医療ドキュメンタリー番組が、コレステロール値を下げる効果がある「スタチン」の効果は期待できないと伝えた後、全国でおよそ6万人がスタチンの摂取を中止した可能性があると報告された。

シドニー大学が「メディカル・ジャーナル・オブ・オーストラリア」に発表した調査結果によると、スタチン摂取を中止した人々が、このままスタチンを摂取しないままでいると、最高で2900人が死につながる心臓疾患になる可能性があると指摘した。

ABC局が2013年10月に放送した番組「カタリスト」の中では、コレステロール値がいかに心臓疾患に影響を与えているのかを調査。この中で、スタチンの効果はあまりないと伝えられた。同局では番組による影響を把握していて、後にこの番組の情報をABC局のウェブサイトから削除した。

世界各国で使用されているスタチンは、オーストラリアで最も処方数が多い薬で、50歳以上の人口の3割が摂取している。

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