【シドニー10日AAP】 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた自宅待機の規制に違反し、1,000ドルの罰金支払いを命じられたNSW州のドン・ハーウィン芸術相が10日、辞任したことが分かった。ハーウィン芸術相は、健康上の問題を理由にシドニーの自宅を離れ、セントラル・コーストにある別荘に4か月間居住していると説明していた。
NSW州のベレジクリアン首相は声明を発表し、規制を導入している同州警察と州政府による協議の結果、ハーウィン芸術相の行動は規制違反と判断したことを明らかにした。ハーウィン芸術相は「州政府が新型コロナウイルスによる危機に直面するなか、自分の問題で波風を立てることはしたくない」と辞任の理由を述べた。
オーストラリア国外でも、スコットランドのカルダーウッド保健当局長や、ニュージーランドのクラーク保健相など政府の高官が自宅での自己隔離を無視し、懲戒など処分を受けるケースが報告されている。