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ペル枢機卿 「世は苦しみに満ちている」

【メルボルン11日AAP】  今月7日に逆転無罪で釈放されたジョージ・ペル枢機卿が11日、オーストラリアン紙にイースターのメッセージを寄稿し、「世の中はなぜこれほど苦しみに満ちているのか」と問いかけた。ペル枢機卿は1990年代に聖歌隊の少年2人に性的な虐待を行ったとして、有罪評決を受けていたが、最高裁は今月7日にこれを覆す判決を下した。

 

ペル枢機卿はメッセージの中で「身に覚えのない罪に問われ、13か月の禁固生活を送った。落胆することが次々に起きた」と振り返り、「性的虐待に関する危機的な局面は多くの犠牲者を傷つけ、カトリック教会にも良いことではなかったが、道徳の妨げとなるものを取り除いたことは良かった」と述べた。

 

さらに「なぜこれほど邪悪な苦しみがあるのか、なぜこのようなことが自分に起こるのか」と問いかけけ、新型コロナウイルスについても言及し、パンデミックは自分の世代や若者にとって、これまでに経験のないものだとして「我々には理知的に拡大を抑える力がある」と述べた。

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