【シドニー19日AAP】 NSW州で生徒数増加が見込まれるなか、来週発表される州予算で私立学校への予算が倍増するという。
今後4年間で州内の私立学校に対し、現状から100%増加の、追加で5000万ドルが計上される見込み。予算は授業料が低いまたは中程度の、州内の私立学校やカソリックの学校に充てられる。
ピッコリ州教育相は19日、「州政府は、子どもにふさわしい教育を選択する保護者の権利をサポートする。一方、質の高い公立教育も提供する」と話した。
NSW州私立学校協会は、さらに3万6000人の入学希望者を受け入れるため、2031年までに追加で1800の教室が必要と話す。同協会のジェフ・ニューコム氏は、「私立学校の声を州政府が聞き入れたことは喜ばしい」と話した。
私立学校への資金注入は、2012年、当時のオファレル政権による私立学校などへの資金削減を逆転するもの。
グリーンズ(緑の党)のジョン・ケイ議員は、私立学校への予算計上は公立学校の犠牲によると話す。生徒数の増加に対応するため、公立学校も毎年385の教室を新たに必要とするという。