生活

コロナ感染経路追跡アプリ 導入を検討

【キャンベラ15日AAP】   オーストラリアは、新型コロナウイルスの感染経路を追跡する携帯電話アプリ「TraceTogether」の導入を検討している。政府はプライバシーに関する懸念事項を調査する。

シンガポールですでに実施中の同アプリは、無線通信規格のブルートゥースを使い、感染者と接触すると携帯電話が認識する。追跡調査が必要な場合、記録を当局と共有する必要がある。導入にあたってのプライバシーの懸念については、ポーター法務長官が取り組む。

フライデンバーグ財務相は15日、「感染者と接触すれば感染の可能性は高くなる」「自分や周辺の人にとって有益な知識になる」と話した。政府は、国民の40%がアプリをダウンロードすると見積もる。社会的距離緩和への道を開く可能性もある。

非政府機関Digital Rights Watchのリジー・オシェア会長は、「国民の信頼なしで位置追跡アプリはダウンロードされない。データの取り扱いに保証はない」「法務長官でなく独立した監査が必要」と訴えた。また、「データ収集の必要がなくアプリを停止する時宜の、明らかなベンチマークが必要」と加えた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら