【メルボルン27日AAP】 26日にフランス、チュニジア、クウェートの3か国で発生したテロ襲撃で、60人以上が殺害された。事件を受けてアボット連邦首相は、オーストラリア国内での即時の防衛強化はないとしている。
クウェートのモスクでの自爆テロとチュニジアのリゾート地での集団発砲は、過激派組織イスラム国(IS)によるものとされる。
アボット首相は27日、引き続きISに対する警戒が必要と話した。テロ警戒レベルについては、27日午後の国家安全委員会の会合後も、高位のまま変わらないだろうと話した。
政府は、テロの疑いがある2重国籍保持者の帰国を阻止するとしており、テロに参加したオーストラリア単一国籍者に対する市民権の一時停止も検討している。ISに参戦する目的で出国したオーストラリア人のうち、およそ半数が単一国籍保持者だという。
ビショップ外相によると、チュニジアやクウェートでのテロ襲撃に巻き込まれたオーストラリア人は報告されていない。
一方、報道によれば、ダーウィンで少年(16)が、斬首したい人のリストとIS関連の資料を保持していたとして、テロ行為の罪に問われている。