【シドニー29日AAP】 最新の報告書によると、2013年までの10年間において虐待死した児童のほとんどは、実の親によって殺害されたことが明らかになった。
NSW州オンブズマンは29日、州議会に対して、2004年から2013年までの間に家族によって殺害された児童83人のケースに関する報告書を提出。これらの児童殺害に関与したとみられる94人のうち、57人が実の親で、32人が実の親の恋人であることが分かった。
また殺害された児童が関係する75世帯のうち4分の3は、児童が殺害される以前に警察の聴取を受けたことがあったという。
報告書の中でNSW州オンブズマンは、警察と児童保護スタッフが協力して虐待の可能性を持った家庭を監視すると共に、虐待に関する通報により耳を傾けるべきだと強調した。