【シドニー16日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は16日、学校再開の見通しについて、2学期の3週目から「生徒と教師が対面する形態に少しずつ戻す」との考えを明らかにした。同州では新型コロナウイルス拡大の影響で、1学期後半から可能な限り登校を控えるよう保護者に要請している。
NSW州の公立学校は4月27日に2学期の初日を迎え、第3週は5月11日からとなる。ベレジクリアン首相は、社会的距離による効果で感染者の数は減少しているとした上で、「現在、教育関係者や校長、教員から意見を募り、最善の方法を模索している」と述べた。
ベレジクリアン首相はさらに、連邦のモリソン首相が生徒の登校に前向きな姿勢を示したことについて理解を示す一方、適切な方法で行われるべきとの考えを示した。モリソン首相は、専門家の意見は子どもたちが学校へ行くことのリスクは低いと一貫しているが、感染リスクの高い高齢の教員には配慮が必要との考えを示している。