【シドニー3日AAP】 ホラー殺人映画の影響を受けた男が台所包丁でタクシーの運転手を襲った事件についての、裁判が行われた。
シドニーのサリーヒルズで2013年12月30日、ルーク・ウィリアム・ウッズ被告は、乗車したタクシーの運転手のニール・ケントさんを長さ30センチの包丁で13回刺した。ケントさんは、首、肩、頭部と手に重傷を負って17日間入院した。刺傷13か所のうち8か所は命にかかわる可能性があったという。
事件前、ウッズ被告は寝室でビール12本を消費し、「13日の金曜日」シリーズなど6本のホラー殺人映画を観て誰かを殺したくなったという。
ウッズ被告は3日、殺人目的でケントさんに傷害を負わせたとして有罪判決を受けた。デイビッド・アーノット裁判官は「ケントさんはラッキーだった」と、ダウニング中央裁判所で話した。
裁判では、幼少時に虐待を受けたウッズ被告が施設入居を望んで事件を起こした可能性があるとの、精神医学的評価があげられた。9月の再審までウッズ被告は州障害者サービスの診断を受ける。