【アデレード5日AAP】 AFL(オーストラリアン・フットボールリーグ)のチーム、アデレード・クロウズのヘッドコーチであるフィル・ワルシュさんが息子に殺害された事件に関して、5日、クロウズのホームグラウンドであるアデレード・オバールで、2万人のファンが参列して追悼式が行われた。
事件があったのは3日、ワルシュさんは息子(26)に複数回刺されて死亡した。息子は薬物を摂取していたとも伝えられている。
5日はクロウズとジーロング・キャッツが試合を行う予定だったが、事件のため試合はキャンセルとなった。オバールには多くのファンが花を持って入場。ファンらはフィールドに降り立ち、1分間の黙とうを行った。その後、試合開始のサイレンがなったと同時にファンらがワルシュさんの功績を称える喝采を挙げた。
ファンの1人は、「本当に悲しい出来事だ。今日はオバールに来ることができて良かった。それ以外、僕に何ができるだろうか」と述べた。
ワルシュさんの妻で起訴された息子の母親であるメレディスさんは4日、病院を退院。ワルシュさんの娘、クインさん(22)は事件発生当時、米国にいたが訃報を聞きすぐにアデレードに帰宅の途に着いた。