【アデレード18日AAP】 国内で初となる医療用マスクの製造と検査を行う施設がSA州アデレードに設置され、新型コロナウイルス対策に必要なマスクの国内での大量生産が、近く実現する見通しとなった。毎月2,000万枚のマスクが生産される見通しで、連邦政府は45万ドルを拠出する。
新工場で生産されたマスクはSA州のフリンダース大学と南オーストラリア大学の研究所で検査を行う予定で、5月の生産開始を目指す。フリンダース大学のレイノルズ氏は「これまで検査は米国で行われ、期間は約3週間かかっていたが、新しい施設が設置されたことから、今後はもっと早く病院へマスクを届けることが可能になる」と話した。
SA州では先月、食品包装企業のデットモルド(Detmold)が州政府と連邦政府から補助金を得て、医療用マスクの製造を行っている。同社はこれまでにSA州医療当局に4,500万枚、国立医療品備蓄に1億枚を提供した。