政治

ターンブル前首相 自叙伝を出版

【メルボルン20日AAP】   マルコム・ターンブル前連邦首相が20日夜、ABC局の番組「7.30」に出演して政治家時代を振り返った。同氏は自叙伝「A Bigger Picture」を出版したばかり。

ターンブル氏は2015年、自由党党首選でトニー・アボット元首相に勝利。連邦首相の地位に就いたが、3年後に同様に党首選でスコット・モリソン現首相に敗退した。党首選を発起したピーター・ダットン議員も敗れ、長年の親友であるモリソン氏が勝利した。

ターンブル氏は、「首相時代、誰も信じるなと言われていた」「党首交代によって政治的前途が進むとダットン氏が信じ込んでいると思わなかった」と話し、党内の“右翼派”が自由主義を奪っていったと振り返る。また、モリソン氏については「私の後継者に最もふさわしいと常に思っていた」と認めた。

アボット元首相については、「国内でテロが最大の懸念であった時代に、イスラム教徒への敵意を誇張させた」「不安定な政治スタイルだった」との見方を示した。

ターンブル氏の自叙伝出版前に海賊版のコピーが閣僚らに配信された。モリソン首相の相談役を務めるニック・ロウ氏が配信、謝罪したと伝えられている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら