一般

難民収容所での虐待通報禁止に抗議

【シドニー11日AAP】   難民収容施設の医療従事者が、施設内での虐待の通報を禁じられているとして、医療関係者らが抗議活動を行った。

250人以上の医師や看護師らが、難民収容施設での虐待通報者が投獄されるという法に対して抗議を行った。医療関係者とその家族らは、シドニー中心部のタウンホールで口を覆い、政府が新たに導入した国境警備法の秘密保持条項に反対するメッセージを送った。同条項のもと、「任務を委任された人」は情報を公開してはならず、違反した場合2年間の懲役刑を科せられる可能性もある。

シドニー大学のマリア・フィアタロン・シング教授は、収容施設の職員が起訴を恐れずに違反行為を通報できるよう、法改正を求めた。「警備員に強姦された子どもの通報が、なぜ国家の安全脅威になるのか」と同教授は話した。

ジェームス・ゲンジ医師も、自分の子どもたちといっしょに抗議せざるを得ないと感じたとし、「収容所内の人々は保護される権利がある」と話した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら