【キャンベラ16日AAP】 ビショップ外相は16日、政府がエチオピアなどアフリカの貧しい国々への資金援助を70パーセント、約113億ドルにのぼる大幅削減に踏み切ったことについて弁明した。
援助削減により、オーストラリア政府が支援してきたロバによる移動図書館も、当初予定された6年より3年早く打ち切りになる可能性が出てきた。これまで1572人の子供たちが参加し、今後2年間で延べ4000人以上に本を届ける予定だった。
ビショップ外相は、「歴史的および地理的な理由から、欧州と米国がアフリカ援助の主導国である」としたうえで、「オーストラリアは2015年にアフリカでの平和維持活動費として1億6000万ドルを国連に対して援助した」と説明。
援助活動について同外相は、「近隣諸国、とくに太平洋地域への援助により力を入れるべき」、「アフリカへの援助プログラムには十分貢献した」と弁明した。移動図書館を主宰するPlan Internationalは、不足となる99万ドルを援助できる団体を探している。