【キャンベラ22日AAP】 連邦政府のモリソン首相は22日、米国のトランプ大統領と新型コロナウイルスに関する話し合いを持ち、中国はウイルスの調査において透明性を高める必要があるとの考えで一致したことが分かった。世界保健機構(WHO)などの機関についても、対応の改善が必要だとしている。
ただ、モリソン首相はトランプ大統領との話し合いの中で、米国がWHOへの拠出を停止した決定については取り上げなかったとみられている。最大野党のアルバニージ党首は、米国の決定は極めて短絡的だとして「モリソン首相にはこの問題を取り上げて欲しかった」と話した。
さらに、モリソン首相はWHOの役割について、ドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領とも意見交換したとみられている。モリソン首相は連邦政府が中国からの入国者を拒否した際にWHOがこれを批判し、パンデミック宣言までさらに2週間を要したことについて、WHOを批判する姿勢を示している。