【キャンベラ22日AAP】 連邦政府のテイラー・エネルギー相は22日、記録的な燃料価格の急落を受け、将来的な危機に備えた備蓄燃料を確保する方針を明らかにした。国内の備蓄施設に空きの容量がないことから、ひとまず米国の施設を使用することで米国側と合意したもようだ。
米国の備蓄施設を使用することについて、オーストラリア・トラック協会(ATA)のクラウチ会長は、燃料がすぐに必要と判断された場合、国土から遠く離れた場所に燃料があるというのは、国の安全を危険にさらすことになるとして、これを強く批判した。
また、最大野党のアルバニージ党首は、連邦政府は燃料を海外に備蓄することで国際法を違反していると指摘。「米国で保管することは、国益のためにならない」と述べ、燃料は国内にあるべきと主張した。連邦政府は、燃料危機に備えた国家戦略費用として9,400万ドルの拠出を決めている。