【キャンベラ21日AAP】 アボット連邦首相は21日、原産地国を表示する新しい食品ラベルについて明らかにした。新ラベルは今年度末までに導入される。
国内製造された食品ラベルには、馴染み深い緑と金色のカンガルーと三角形が加えられる。さらに棒グラフで国産材料の割合なども示す。
ラベル化は2016年より義務付けられ、小企業には段階的に導入される。国内企業にとって年間3700万ドルの追加費用となるが、アボット首相は、この動きは長期にわたって国民の支持を受けていたとした。
新ラベルにより「オーストラリア産」の定義が明確化され、輸入材料を加工するだけでは同定義に当てはまらない。海外から輸入後、国内でパッケージし直された食品には原産地国を表示する。
元ピーナッツ農家のマクファーレン産業相は、自身が生産したナッツについて、「国産または輸入ピーナッツ使用のオーストラリア産」という意味をなさないラベルで市場に出されたと話した。同産業相は新ラベルについて、「一流の農産物を生産する農家だけでなく、最高水準の加工技術を持つ国内食品メーカーのサポートに繋がる」と述べた。