【シドニー29日AAP】 通称キャプテン・クックとして知られるジェームス・クックが、NSW州ボタニー湾に1770 年4月29日に上陸して今年で250年目を迎えた。予定されていた記念式典は新型コロナウイルスによる影響のため中止となったが、先住民女性で労働党議員のバーニー氏は“複雑な感情”が生まれる記念日と話した。
バーニー議員はスカイニュースに対し「クックが偉大な航海士ではなかったとか、クックによる貢献が重要でなかったとは言っていない」とした上で、「今日は、先住民にとって歴史上で非常に困難な時代の始まりを意味する」と述べ、クックの偉業という視点だけでなく、真実が語られることが大切だと訴えた。
モリソン首相は声明の中で「クックが250年前に先住民たちと出会ったことで、私たちの国の未来は永遠に変わった」と述べ、クックが上陸した時点から、今日の暮らしが出来上がるまでの道のりを分かち合うこととなったと振り返った。