【シドニー30日AAP】 豪出身のハリウッド俳優、メル・ギブソンが、新作映画の「Hacksaw Ridge」を今年9月から国内で撮影することが30日、正式に発表された。主に、ギブソン氏自身が十代を過ごしたNSW州で撮影される見通し。
映画は第二次世界大戦中、沖縄で人を殺すことを拒否して銃を一度も使用せず、同時に75人もの人の命を救った実在の米兵士、デズモンド・ドス氏の物語。ギブソン氏は、「インスピレーション溢れる物語」と説明した。
ギブソン氏が監督する作品としては、2006年に公開された「アポカリプト」以来、8年ぶり。過去には人種差別発言などの騒動で注目されることが多かったが、ここにきて映画界へのカムバックを楽しみにしているという。
映画撮影が行われることで、シドニーや州内各所で700以上の雇用と2600万ドル以上の経済効果をもたらすことが予想されている。ギブソン氏は国内で撮影することについて、「自分たちだけのためではなく、州のため」と説明した。撮影は2016年後半に終了する見込みだ。