【シドニー1日AAP】 今年2月16日にシドニーのANZスタジアムで開催された、山火事被災者のための復興支援コンサートで、約1,070万ドルの支援金が集まったことが主催者による発表で明らかになった。コンサートには、国内外から人気を集める歌手やバンド23組が参加し、完売となったチケットの収益だけで950万ドルに上るという。
興行会社TEGのジョーンズCEOによると、コンサート後も120万ドルの募金が寄せられた。これらの収益は、地方火災サービス、赤十字被災地支援基金、RSPCA山火事救援アピール、地元の事業者を支援するBizRebuildプログラムの間で分配される見通しだという。
ジョーンズCEOは「被災した地方部のコミュニティにとって、山火事からの復興はまだ長い道のりだが、集まった収益金は大きな支援となるだろう」と話した。また、新型コロナウイルスという新たな難局を迎えるなか「困難な局面でこそ、オージースピリットが輝くということを思い出すきっかけになる」と述べた。