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広島被爆70年 豪在住被爆者が語る

【シドニー6日AAP】  1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下されて今年でちょうど70年を迎えた。赤十字によると今もなお、何千人もの人がガンなど原爆の後遺症とみられる健康被害で苦しんでいるという。

13才のときに広島で被爆し、現在シドニーで暮らす絵本作家の森本順子さんは当日の朝を振り返り、「鋭くピカッと光った後、激しい熱さとともにものすごい雷が鳴った」、「広島全体が泣き叫んでいるようだった」と話した。

犠牲者の数は、原爆が投下された1945年の終わりまでに14万人にものぼった。赤十字は今年新しい研究結果を発表し、後遺症により広島赤十字病院で治療を受けた患者の3分の2がガンで死亡したことが明らかになっている。多いものから肺ガン、胃ガン、肝ガン、白血病となっている。

オーストラリア赤十字のロバート・ティックナー代表は、「広島と長崎の惨劇を忘れてはならない」として、各国政府が核兵器廃絶に向けて行動を起こさなければならないとの考えを示した。現在、地球上には1万6千以上もの核兵器が存在するとみられている。

同代表はまた、「地雷、生物兵器、化学兵器はすでに禁止されている」として、「今こそ最も破壊力のある兵器をなくし、二度と広島の悲劇を繰り返すことのないようにしなくてはならない」と述べた。

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