【キャンベラ4日AAP】 難民支援グループAMESが行った調査の結果、オーストラリアに到着して間もない移民は、残りの国民よりも新型コロナウイルスによる影響を懸念している。
移民の3分の2以上がウイルスによる健康への影響を、70%近くが失業や家賃の停滞、食料品が買えなくなると心配している。一般国民で経済的影響を心配しているのは50%弱だった。
専門家らは、市中感染を効率よく抑えるには脆弱な市民に対する支援が必要と訴える。また、家賃の停滞によりホームレスになる可能性も高いと指摘する。シンガポールでは支援が後回しされた移民間で感染が爆発的に広がった。
一方、オーストラリアビジネス評議会(BCA)は、ウイルス収束後の経済活性に向けて短期間で技術移民が必要になると予想する。特に製造、ソフトウェア、農業セクターで移民を必要とする見通しだ。5つ星レストランの日本人寿司職人にオーストラリア人が代わることは難しいなど、ホスピタリティ業界にとっても移民はかかせない労働力だ。