【ブリスベン5日AAP】 タカタ製エアバッグの最初のリコールから11年経った今も、同エアバッグを搭載した車両が国内で20万台近く登録されているとして、消費者機関は再び警告した。
新たなデータによると、タカタ製のAlpha、BetaおよびNadiのエアバッグを搭載した車両が国内に19万6,000台存在する。非常時にエアバッグが膨らまない、または爆発して飛び散った破片により死傷する恐れがあり、これまでに国内で3人が死亡、3人が負傷した。世界中では29人が死亡、320人以上が重傷を負った。
オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、ドライバーに車両をチェックするよう再び呼びかけた。特にNadiエアバッグが危険だとして、交換するまで運転するべきでないと警告する。デリア・リカード副委員長は5日、「パンデミック中も、欠陥エアバッグの交換は命を救う可能性のある不可欠な作業だ。医療従事者や警察、介護者が運転する可能性もある」と話した。
該当する車両かどうかはウェブサイトproductsafety.gov.auを通して確認できる。