【シドニー9日AAP】 NSW州保健省は、コロナウイルス感染拡大に備え、医学生を現場に送ることを明らかにした。
コロナウイルス感染が拡大した場合を予測して、およそ約200人の最終学年の医学生が現場に入ることで、既存の医療スタッフがコロナ感染ケースの診察に集中できるようにするのが目的だという。
ブラッド・ハザード州保健相は、金曜日に発表された3段階の活動制限緩和計画を受けて「感染拡大の可能性はある」として「そうなった場合の対処をする必要がある」としている。
NSW州では現在110人がコロナ感染により治療を受けており、その内の8人は集中治療室で治療を受けている状態だという。
現場で働くかどうかは選択ができ、希望者は採血や診察ができるかどうかが査定されるという。同保健相は「医学生たちはNSW州の医療システムを認識しており、実習経験もある」としている。