【キャンベラ12日AAP】 中国は、オーストラリアの食肉処理場4か所からの輸入を一時停止すると発表した。中国は数日前にもオーストラリア産の大麦に80%課税する可能性を示したばかり。
オーストラリアにとって中国は最大の牛肉輸出国で、毎年30憶ドルを上回る。輸出を一時停止されたのはJBSディンモア、JBSビーフ・シティ、キルコイ、ノーザン・コーペレイティブ・ミート・カンパニーの4社で牛肉輸出量のおよそ35%を占める。
国内の食肉産業評議会(AMIC)はラベリング問題を理由として、「以前にも同様な問題に対応してきた。政府と連携して取り組んでいる」と話した。
バーミンガム貿易相は「事前連絡なしで停止になったのは残念だ」「場合によっては1年以上前に遡る、技術的な問題による可能性がある」と懸念を示した。
モリソン連邦首相が新型コロナウイルスの発生源に関する調査を求めて以来、豪中関係は急速に悪化した。今月頭には駐豪中国大使が、「ウイルスの調査を求め続ければ牛肉輸入を考え直す」と警告していた。