【トレス海峡24日AAP】 アボット連邦首相はトレス海峡諸島を訪問し、先住民の土地に対する権利のために闘った故エディ・マボ氏の墓を訪れた。連邦首相が同氏の墓を訪れたのは初めて。
アボット首相はマボ氏について、「先住民の主張に対する配慮を欠いた法体制に挑戦した闘士」と称賛し、集まった地元住民の前で「我々は今、和解への道を歩んでいる」と述べた。
マボ氏の娘のゲイルさんは「このために父は戦った」と話し、アボット首相の訪問に感謝を示した。また、父親のマボ氏が何のために争ったのか次世代が学ぶことを望むと話した。
マボ氏が先導した土地の権利に関する争いは、1992年の歴史的な最高裁での判決(マボ判決)で、オーストラリア先住民に土地の権利を認め、正当な国家政府が最初に土地を支配するという法原理を退けた。最高裁が判決を下す6か月前、マボ氏はがんで死亡した。
アボット首相の今回のトレス海峡諸島訪問は、毎年1週間、遠隔地の先住民コミュニティから国家を運営するという約束によるもの。
一方、野党労働党のショーテン党首は、マボ氏の妻のボニタさんと面会した。