【キャンベラ27日AAP】 連邦政府のホッキー財務相は27日、予算カットは必要だとする立場をとりながらも、決断の時期を早まると国民が痛みをこうむることになるとの見解を示した。
財政については先ごろパーキンソン元財務相が、財政改革と生産改革を平行して行なわなければ、「夢遊病のように窮地へと迷いこむことになる」と発言して話題となったばかり。
ホッキー財務相は政府がすでに500億豪ドル分の支出をカットしたことを明らかにして、「まだまだ不十分だが、改革が性急すぎると国民に痛みをともなう」と述べた。また、予算について労働党政権の頃よりも状況は改善していると述べた。
さらに個人所得税の減税も導入可能との考えを明らかにし、実現すれば賃金インフレによって数年以内に何千人もの中間所得者が高税率区分に流れると予測している。減税に関しては次期選挙で争われるとみられている。