国際

中国と対話試みるも進展なし

【キャンベラ17日AAP】   新型コロナウイルスの発生源に関する調査をオーストラリアが求めて以来、豪中関係は急速に悪化した。政府は中国との対話を試みるが、進展はないようだ。

先立って中国は、ダンピング(不当廉売)防止調査を経てオーストラリア産大麦に80%課税する可能性を示すとともに、オーストラリアの食肉処理場4か所からの輸入を一時停止した。どちらも、モリソン連邦首相が新型コロナウイルスに関する調査を求めてからのことだ。

バーミンガム貿易相は17日、ABC局の番組「Insiders」内で「中国との対話を希望しているが、現段階でかなっていない」と話した。また、オーストラリアにとって中国は最大の貿易相手国だが、「商業相手に誰を選ぶかは事業次第。過去数週に起こった予想外の規制介入などを受けて、他市場に目を向ける事業も多数出てくるだろう」と加えた。

中国が行ったオーストラリア産大麦の反ダンピング調査に対し、政府は包括的に回答した。必要であれば世界貿易機関(WTO)に判断を委ねる意向だ。オーストラリアは過去にも、カナダやインドなど複数国との貿易紛争をWTOを通して解決している。

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