【メルボルン19日AAP】 パンデミックによって国境が封鎖される前に出国したオーストラリアの一時滞在ビザ保持者数百人が、今も帰国できないでいる。
メルボルンに住むベダンテ・プラシャーさんは3月6日、インドに出発した。3週間以内に帰国する予定だったが、インドが国境を封鎖したため不可能になった。帰国を前倒しするものの、経由地の国境封鎖でキャンセルに。かろうじて20日のメルボルン行き便を予約できたが、モリソン連邦首相が19日に国境を封鎖すると発表した。プラシャーさんは2か月後の今も、メルボルンの家賃を月2,000ドル近く支払い続けている。内務省に帰国を4回申請したが、退けられた。
同じ状況下の一時滞在ビザ保持者およそ900人が、フェイスブックのグループで帰国を嘆願している。グリーンズ(緑の党)のニック・マクキム上院議員は14日、1万1,700人の署名を添えて提出した。
オーストラリア政府統計局(ABS)のデータによると、4月中に一時滞在ビザ保持者およそ1,600人が入国した。