国際

シリア難民援助 議会で意見別れる

【キャンベラ4日AAP】  ボートでギリシャへ渡ろうとしたシリア難民の幼い男の子が3日溺死したことを受け連邦議会で4日、シリアおよび欧州の難民援助について意見が交わされた。

連邦政府のジョイス農相がシリア難民をさらに受け入れる余裕はあるとの考えを示したほか、ビショップ外相は他国と協力して解決策を探ると述べた。また移民相によって問題が今後見直されるとの見解を示した。

一方自由党のベテラン、ラドック議員は難民を取り巻く情勢は第二次大戦以来の最悪の状態だとして、国として対処できる許容量を超えていると指摘。他国がどう動くかを見るべきとの考えを示した。

こうした意見を受けアボット首相は政府としてすべきことはしているとした上で、男児の死は危険なボートによる渡航への警鐘だとして、「たどり着きさえすれば何とかなる」と人々が考える限りはこのような悲劇はなくならないと述べた。

ニューヨーク・タイムズ紙は3日、欧州諸国に対しオーストラリアの非人道的なやり方に倣うことのないようにと呼びかけると同時に、迫害や戦争で追われた人たちを受け入れてきた伝統と相反する“非常に奇妙な”政策だと豪政府を批判した。

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