【キャンベラ21日AAP】 オーストラリア連邦準備銀(RBA)のロウ総裁は21日、国内経済の見通しについて、新型コロナウイルスのワクチンが開発されなければ、安心して経済活動を行うことが出来ず長い時間がかかるとして、ワクチン開発が復興のカギを握るとの考えを示した。
ロウ総裁は、ワクチンや抗ウイルス薬が開発されるかもしれないが、開発されない可能性もあるとして、経済の回復は科学者によるワクチン開発の努力にかかっていると話した。ウイルス拡大を抑制するために導入された規制の緩和が早ければ早いほど、経済へのダメージは少なくて済むとしている。
財務省のケネディー秘書官は、先に発表された4月の失業率6.2%について、もともと積極的に求職していなかった48万9,000人超を含めると9.6%になると指摘。規制が緩和され、仕事を探す人が増えると失業率は10%まで上昇すると懸念を示した。