【キャンベラ22日AAP】 連邦政府のマコーマック副首相は22日、中国政府が大手国有工場などに対し、燃料炭はオーストラリアではなく国内のものを選ぶよう警告していることについて、バーミンガム貿易相や高官が問題解決に乗り出していると説明した。
両国の関係はオーストラリアが新型コロナウイルス感染拡大に対する独立調査を要求したことを発端に、冷え込みが増している。マコーマック副首相は国営放送ABCのインタビューに応じ、燃料炭の問題について懸念しているとする一方、「中国もオーストラリアを必要としている」と述べ、何事も慎重によく検討した上で決定すべきとの考えを示した。
中国政府はこれまでに、オーストラリア産大麦に80%という高い関税を適用すると発表し、食肉大手4社からの牛肉輸入を停止するなどの措置に出ている。中国の決定について、連邦政府のダットン内相は、非協力的な行為による妨害は中国の戦略だとした上で、オーストラリアは自分たちの主張について譲ることはないとしている。