【キャンベラ15日AAP】 自由党党首選でアボット前首相に勝利したマルコム・ターンブル氏は15日、第29代連邦首相に就任した。
ターンブル氏は連邦首相として初めての国会質問時間で、アボット前首相の政治的見解との立ち位置について、野党労働党から一連の質問を受けた。
同性婚についてターンブル首相は、以前は次回選挙前に与党保守連合内で自由投票を行うことを支持していたが、選挙後に国民意思表示を行うことを支持するとした。また、気候変動の問題や大学費用の規制解除法案についても、政府の方策を支持するとした。
労働党のショーテン党首は、「首相が交代しても評判の悪い政策は変わらない」と述べた。
アボット前首相は声明を発表し、「ターンブル首相が引き続き、先住民の憲法上認識のために働きかけ、違法薬物アイスや家庭内暴力の問題に取り組んで行くことを望む」と話した。
15日夕方近くに発表されたモーガン社による世論調査で、ターンブル新首相は即座にリードを示している。有権者の70%がターンブル氏が連邦首相に相応しいと答え、ショーテン労働党党首は24%だった。