【シドニー25日AAP】 オーストラリア人コメディアンのセレステ・バーバーさんが集めた山火事募金5,130万ドルについて、NSW州高等裁判所は、同州地方消火サービス(RFS)以外の消防機関や他の慈善団体には分配できないと定めた。
バーバーさんは、フェイスブック上で募った募金の受取人にRFSを指定。目標の3万ドルを上回った時点で、VIC州やSA州など他州の地方消火サービスや山火事の被災者、野生動物基金にも募金を分配すると発表した。
RFS基金の管理者らは、消火活動に必要な機器の購入や訓練以外に募金が使用できるかどうか、裁判所に適切な解釈を求めた。
マイケル・スラッタリー裁判官は25日、「規定を超えて募金が使われることを願った人もいるだろう。管理者もそう願うが、NSW州内外の他の消防機関やチャリティー、被災者や動物に分配することはできない」と話した。一方、消火活動中に死傷した隊員およびその家族のために、別の基金を設立して支援することは可能だという。法廷費用はRFS基金から支払うよう命じられた。