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昨夏山火事 国民の8割が煙の被害

【メルボルン26日AAP】   通称“ブラック・サマー“と呼ばれる昨夏の山火事に関する王立委員会で、経済的損害は36億ドルと見積もられた。さらに煙の影響で数百人が早死に、数千人が入院したと考えられる。

専門家は、国民の80%が山火事の煙の影響を受けたと見積もる。実際の火災で死亡したのは33人だが、445人が煙を吸入して早死にしたと考えられる。煙による心臓および肺疾患で3,340人が入院したほか、喘息で1,373人が救急科を訪れた。

煙は数百キロメートルも移動し、時に火災現場から数千キロメートル離れた地域にも影響を及ぼす。健康な人への影響は軽いが、心臓や呼吸器疾患を抱える人では病状が悪化したり、稀に死に至ることもある。

ブラック・サマーの煙による医療費は、前年のおよそ10倍の20億2,000万ドルと見積もられた。

2009年にVIC州の家屋およそ100棟を焼失した山火事、ブラック・サタデーの事後調査から、大きな災害を経験した人はその後数年にわたって精神問題を抱える可能性が高いとわかっている。

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