ビジネス

ANZスタジアム再開発中止 シドニー

【シドニー31日AAP】   新型コロナウイルスの影響を受けて、NSW州政府はANZスタジアムの再開発を中止すると発表した。再開発によって多数の雇用を即創出できたと、批判の声も上がっている。

ベレジクリアン州首相は31日、選挙公約とした総工費8憶1,000万ドルのANZスタジアム再開発は行わないと発表した。同スタジアムの予算は、州内各地ですぐに着工できる小規模のプロジェクトに充てられる見通し。連邦政府による賃金補助政策ジョブキーパーの対象以外で、ロックダウンによって1か月で22万以上の職が失われたという。

シドニー西部ビジネス評議会のデイビッド・ボーガー事務局長は、「スタジアム再開発は観光面で継続的な乗数効果があり、小規模プロジェクトよりも重要だ」と落胆した。

一方、パワーハウス博物館は予定通り西部パラマタに移転される。ボーガー氏は「シドニー西部にとって初の主要博物館になる」と話し、歓迎した。同博物館の移転は、直接・非直接合わせて3,500の雇用を創出すると見積もられる。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら