【キャンベラ5日AAP】 連邦議会予算事務局(PBO)は5日、国家財政見通しを公表し、政府が抱える債務が来年は2,000億ドル近くに上るとみられることが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、財政黒字は見込めないとしている。
PBOは、豪準備銀行が発表した新型コロナの影響について中期的な予想を発表し、これに基づいて財政予想を行った。これによると、新型コロナによる経済危機を乗り越えるための支出は1,720~2,140億ドルに上るとみられている。
さらにPBOは、連邦政府が2029/30年度に抱える債務の額はGDPの11~18%と、現在の5,000ドルから6,200億ドルに増加すると予想。モリソン首相はPBOの分析について、ジョブキーパーなど給与補助をまかなう巨額の支出だけが、予算案に打撃を与えているわけではないと話した。