【メルボルン5日AAP】 連邦裁判所は5日、オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)に対し、農業者向けの金融商品「AgriAdvantageパッケージ」を通じ、数千人に過剰請求などを行っていたとして、500万ドルの罰金支払いを命じたことが分かった。
ビーチ裁判官は、CBAの規模を考慮すると500万ドルは控えめな額だが、他行による同様の問題を防止する効果はあるとの見解を示した。さらに、CBAによる過剰請求は故意ではなかったという言い分を認めるとともに、介入措置がとられ修正が行われたことについて評価した。
CBAはこれまでに、過剰請求の対象となった8,660人の顧客に対し、過剰に請求した手数料やローンの金利、過小払いとなっていた貯金の利子などを返済した。CBAは問題とされたAgriAdvantageパッケージを2005年~15年にかけて販売し、王立委員会が調査を行った。