【キャンベラ6日AAP】 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の参加12か国が交渉についてほぼ合意した。ターンブル連邦首相は、新たな貿易協定はオーストラリアにとって大きな利益をもたらすと話した。
オーストラリアにとって、米国との取引促進のみではなく、ベトナムやマレーシア、チリ、カナダなど急成長する環太平洋地域での新たな市場の扉が開かれた。ロブ貿易相は、「国に競争力をつけ、雇用を創出し、生活水準を押し上げるだろう」と話した。
難航していたバイオ医薬品開発データの保護期間は、5年で合意がなされた。
農業では、牛肉、乳製品、ワイン、砂糖、米などで関税が減税もしくは撤廃される。また、日本へのコメ輸出枠が拡大された。
野党労働党は、特にたばこパッケージのプレーン化など投資家と国家間の紛争解決に関する条項を含み、協定の詳細について検討すると話した。
グリーンズ(緑の党)は、「米国の研究ではオーストラリア経済への純利益はゼロ」と指摘し、取引の恩恵は懐疑的としている。
今後、両院協議会で協定内容の詳細について調査される。